Renewable Diesel リニューアブルディーゼル ~次世代バイオ燃料~

CO2100%削減
100%再生可能な原料
ドロップイン燃料
選ぶ燃料で、地球の未来は変えられる。
Choose RD Change Tomorrow

RDを動画でご紹介

特徴 リニューアブルディーゼルとは?

地球に優しい軽油の代替燃料である次世代バイオディーゼル燃料「リニューアブルディーゼル(RD)」。トラック・バス・建設機械・発電機・船舶用で利用が拡大されております。3つの特徴で、企業の脱炭素化をサポートします。

軽油対比CO2 100%削減

軽油対比CO2 100%削減 (温対法・省エネ法)

温対法・省エネ法の報告は、化石燃料の使用に伴うエネルギーを対象としているため、バイオ起源の燃料である場合、そのCO₂排出量についてはエネルギー使用量算定対象外です。つまり、CO₂100%削減可能なカーボンニュートラル燃料です。

加えて、LCA(ライフサイクルアセスメントベース)でのCO₂排出量は、70~90%削減できます。
※LCAの詳細はQ&Aをご確認ください

RDは第三者認証機関のISCC(International Sustainability and Carbon Certification)より認証を受けており、持続可能な原材料であることが証明されているため、高い信頼性のもとご使用いただけます。

カーボンニュートラルの考え方
サステナブルな原料で循環型の社会を実現

サステナブルな原料で循環型の社会を実現

RDの原料は廃食油や、食料と競合しない廃動物油脂、植物油等です。世界有数のRD生産能力を誇るNESTEが製造、伊藤忠商事㈱が輸入・調達、伊藤忠エネクス㈱が供給・販売を行っております。

原料とサプライチェーン
ドロップイン燃料のため、初期投資不要

ドロップイン燃料のため、初期投資不要

特殊なインフラ・車両や、エンジン改造等不要で、RD使用時は軽油から燃料を切り替えるのみです。
電動化・水素化が進みにくい大型自動車や建機等、今、始められる脱炭素ソリューションの一つです。

既存のインフラを利用

その他の特徴

  • 貯蔵安定性

    ①貯蔵安定性

    酸化安定性に優れているため長期での保管に適しています。

  • pM・Nox低減

    ②PM・NOx低減

    煤が出にくいため労働環境の向上に貢献します。

  • 寒冷地でも使用可能

    ③寒冷地でも使用可能

    流動点が▲22℃以下のため3号軽油相当以上です。

  • におい・見た目

    ④におい・見た目

    においはほぼ無臭、見た目は無色透明です。

燃焼時の比較動画(左がRD、右が軽油)

使い方 使用開始までの準備やフロー

RDの給油方法と、RD使用開始までのステップをご案内いたします。県税確認が必要な場合もあるため、お時間を頂戴するケースもございます。予めご了承をお願い致します。

■ 給油方法

給油方法はオンロードとオフロードで異なります。オンロードは主にSSで、オフロードはパトロール給油を致します。オンロード車とオフロード車の見分けはナンバープレートの有無で判断致します。

オンロード (公道を走るナンバープレート付きの車両)

RD給油拠点

  • エネクスフリート大井埠頭店
    ①エネクスフリート大井埠頭店
    住所:東京都大田区東海5丁目17 営業時間:24H 休業日:毎週土21時~日21時、年末年始、GW 給油形態:フルサービス
  • 佐藤石油店 飛島トラックステーション
    ③佐藤石油店 飛島トラックステーション
    住所:愛知県海部郡飛鳥村竹之郷6-93 営業時間:9:00~18:00 休業日:年末年始、GW 給油形態:フルサービス
  • 東部ネットワーク海老名営業所
    ②東部ネットワーク海老名営業所
    住所:神奈川県海老名市杉久保南5-14-15 営業時間:9:00~16:00 休業日:毎週日曜日、年末年始、GW 給油形態:セルフサービス
  • 東部ネットワーク海老名営業所
    ④エネクスフリート 大阪南港店
    ※10月頃給油開始予定 住所:大阪府大阪市住之江区南港東1-4-9 営業時間:24時間営業 休業日:無休 給油形態:スタッフ給油、乗用車セルフ
オンロード地図

オフロード (公道を走らないナンバープレート無しの車両)

※オンロード/オフロード共に、全国へのドラム缶配送も可能ですが、取り扱い上の注意点がありますので詳細はお問い合わせください。

※ナンバープレート付の車両=公道を走る車両と認識されるため、ナンバープレート付車両をオフロードのみで使用した場合も軽油引取税が掛かります。

オフロード地図:九州エリア
関東エリア
オフロード地図:関東・関西エリア
関西エリア
オフロード地図:九州エリア
九州エリア

■ 導入まで

RDご使用までのフロー

  • 伊藤忠エネクスにお問い合わせ

    伊藤忠エネクスにお問い合わせ
    (RDの疑問点を解決)

  • 導入検討

    導入検討
    (使用場所・対象等を選定)

  • 契約締結

    契約締結

  • 給油開始

    給油開始

  • ① 伊藤忠エネクスにお問い合わせ(RDの疑問点を解決)

  • ② 導入検討(使用場所・対象等を選定)

  • ③ 契約締結

  • ④ 給油開始

燃料切替え時のご注意点

導入事例 どんなところでどうやって使われている?

RDは輸送用トラック・バス等のオンロード車両や、建設現場での重機・建機・発電機等のオフロード車両、船などで使用いただいております。実際に、RDを導入開始した企業の事例を紹介します。

採択事例1 東京都 ロゴ 東京都バイオ燃料活用における事業化促進支援事業に採択

東京都は、ゼロエミッション東京の実現に向けた対策を進めており、東京の脱炭素化を推進するとともに、バイオ燃料関連産業の活性化への寄与を目的として、本支援事業を実施しております。伊藤忠エネクスをはじめとした、オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン株式会社、三愛オブリ株式会社、サントリーホールディングス株式会社、全日本空輸株式会社、トナミホールディングス株式会社の中核会社であるトナミ運輸株式会社、日本コンテナ輸送株式会社は共同で応募し採択されました。

導入事例 ANA ロゴ ANAグループ 航空機地上支援器材でRDの利用実証を開始

ANAグループでは、全国の空港で運用している航空機地上支援器材(GSE:Ground Support Equipment)の脱炭素化に向け、EVだけでなく他の選択肢も組み合わせる必要があると考えています。そこで、GSE車両のCO₂排出量削減策の一つとして、羽田空港でリニューアブルディーゼル(RD)活用の可能性について利用実証を開始しました。
導入に際しては、ドロップイン燃料であるものの、現在の税法上では軽油と区別した取り扱いが必要となることから、RD専用の貯油タンクや給油車を用意する必要があるという課題がありました。さらなる普及拡大に向けて、より扱いやすい仕組みづくりが求められ ています。
利用実証中の現在、具体的な効果についてはまだお話しできる段階ではありませんが、2024年6月末時点でRD投入全車両の点検を実施したところ、不具合の事例は出ていません。今後、実証結果を踏まえ、RDの有用性と課題を総合的に評価し、本格的な活用の可能性を検討してく予定です。

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導入事例 SUNTORYロゴ サントリー 国内での製品のトラック輸送の一部でRD導入を開始

当社は、大型トラック輸送における温室効果ガス(GHG/Scope3)の排出量削減のため、リニューアブルディーゼル(RD)の導入を開始しました。以前より、物流GHG削減の効果がある新規燃料や車両を調査してきたなかで、RDであれば現車両でも導入でき、削減効果も大きいと分かったためです。導入前には性能面での懸念がありましたが、実際にテスト輸送や車両点検で軽油との比較評価を行い、軽油と同等の性能を確認できたことで、歩を進めることができました。
現在、利用量はまだ少ないものの、協力会社様を含め RDへの理解は進んできているように思います。今後のさらなる開発に向けて、協働できることがあればぜひお声がけいただきたいです。

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導入事例 ONE ロゴ ONEジャパン トラック輸送にかかるCO₂削減と環境取組みPR

全世界で240隻超のコンテナ船を運航する当社は、2022年に公表した環境戦略を通じ、「2050年にスコープ2・3を含む絶対排出量でネットゼロを達成」という目標を掲げています。この目標を達成するためには、当社が運航するコンテナ船隊だけでなく、お取引先を含むサプライチェーン全体で温室効果ガス排出をゼロにしなければならず、そのハードルは決して低くはありません。
しかし、関係者全員での協力があれば決して不可能ではないと考えており、リニューアブルディーゼル(RD)の導入もこの目標達成に向けた取り組みの1つです。日本コンテナ輸送株式会社様からのご提案を受け、2022年度から東京港/横浜港間の海上コンテナの陸上輸送においてRDを使用しています。今後、環境負荷の低減に取り組むお客様と連携してネットゼロ達成に取り組みたいと考えており、ご関心のあるお客様には是非お声がけ頂ければ幸いです。

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FAQ よくあるご質問

RDの製造元はどこですか。

NESTE社から伊藤忠商事が調達を行い、伊藤忠エネクスが供給を行っております。NESTE社は世界有数のRD生産者で、安定供給を実現しております。

LCA(ライフサイクルアセスメント)とは?

LCAとは製品に必要な原料の調達から、製造、使用されるまでのサプライチェーン全体の工程での環境負荷を指します。RDは軽油と比較して、GHG排出量を70~90%削減します。
※ライフサイクル排出量と排出削減量の算出方法は、欧州連合のRenewable Energy Directive II(2018/2001/EU)に準拠しています。

サプライチェーン

RDの法令上の位置付けについて教えてください。

RDは品確法(揮発油等の品質の確保等に関する法律)強制規格、及び軽油のJIS規格を満たしております。詳細は右記表のとおりです。
一方で、地方税法上は軽油ではなく炭化水素油に区分されます。理由は比重が若干低いためです。
そのため、オフロードで使用する場合は課税対象外、オンロード(自動車の内燃機関に使用する場合)は課税対象となります。

法令上の位置付け

従来型バイオ燃料(FAME、B100)との違いについて教えてください。

従来型バイオ燃料とRDは、原材料はほぼ同じですが、燃料の分子構造が大きく異なるため、全く異なる燃料です。
RDは炭化水素のみで構成されており、軽油とほとんど同じ構造をしております。
そのため、軽油代替としてエンジン等にも影響を及ぼさず使用可能です。
従来型バイオ燃料も同じく軽油代替として使用されておりますが、軽油JIS規格には適合しておらず、品確法上は5%しか軽油との混和が認められておりません。

従来型バイオディーゼルとの製造方法のちがい

廃食油が原材料ですが、見た目やにおいに問題はないのでしょうか。

RDは無色透明であり、燃やした際に煤が出にくく、においもほとんどない燃料です。

価格はいくらですか?

軽油の3~5倍です。配送方法・使用場所・使用量等によって変動します。ご検討場所・量が決まっておりましたらご相談ください。(2024年4月時点)

RDを使用する際、軽油と違うことはありますか?

軽油→RD、RD→軽油の切り替え時は、軽油とRDを混和しないために、エンプティランプ、燃料メーター0の確認が必要です。公道を走る車両にRDを使用する場合は、「自動車用炭化水素油譲渡証」の携帯が必須です。

公道走行時は譲渡証を!

燃やした時にもCO₂は出ないのですか?

炭化水素で構成されている燃料のため、石油由来の軽油と同様に燃焼時はCO₂が排出されます。一方で、温対法上・省エネ法上において、RDはバイオ起源の原料であるためCO₂排出量は報告対象外となり、実質CO₂排出量0となる考え方です。