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原子力発電所

原子力発電所

原子力発電所とは

原子力発電所は、原子核分裂による熱エネルギーを利用して電力を発生させる施設である。原子炉で燃料(ウランなど)を核分裂させ、発生した熱エネルギーを蒸気発生器で水蒸気に変換し、タービンを回転させ発電する。原子炉の安全性には特に注意が払われ、事故発生時には大量の放射性物質が放出されるため、緊急時には的確な対応が求められる。

原子力発電所の種類

原子力発電所には、軽水炉型、重水炉型、加圧重水炉型、高温ガス炉型、原子炉を用いない放射性同位元素を燃料とする核種発電所など、様々な種類がある。現在、日本では軽水炉型が主流であり、2011年に発生した福島第一原子力発電所事故を受けて、安全性が高い新型原子炉の開発が求められている。

原子力発電所の問題点

原子力発電所には、高い技術力と投資費用が必要であること、事故時の放射性物質の大量放出が懸念されること、核物質を取り扱うことで核兵器開発につながる可能性があること、原料であるウランの採掘や使用後の核燃料の処理に伴う環境問題があることなどの問題点が指摘されている。また、新エネルギーの発展に伴い、原子力発電所への依存度を減らす取り組みも進められている。

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