東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)とは? 特別高圧・高圧向け新料金プランについて徹底解説!

東京電力エナジーパートナー(東京電力EP)とは? 特別高圧・高圧向け新料金プランについて徹底解説!

伊藤忠エネクス メディア編集部

伊藤忠エネクスは1961年の創業以来 「 社会とくらしのパートナー」として 全国各地の地域に根ざし生活に欠かせないエネルギーをお届けしてまいりました。 老舗エネルギー商社ならではの情報を発信します。

2024年4月より、東京電力EPの特別高圧・高圧向けの標準メニューがリニューアルされました。東京電力EPと現契約がある場合は、満了時に現契約を継続するか、新料金プランに切り替えるか選ぶことができますが、何がどのように変わったのか分からない、現契約を継続するべきか、新料金プランに切り替えるべきか、新料金プランにする場合にどのプランを選ぶべきか迷っているという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、2024年4月に登場した特別高圧・高圧の新料⾦プランを中心に、東京電力EPの法人向け電気料金プランについて詳しく解説します。現在、東京電力EPとご契約中の場合はもちろん、東京電力EPへの切り替えを検討されている方も、ご参考にしていただければと思います。

※本記事の内容は2024年12月時点の情報です

東京電力エナジーパートナーの基本情報

東京電力EPは、関東エリアを管轄する大手電力会社の一つです。需要ひっ迫がなく価格変動の少ない電力サービスの実現と、カーボンニュートラル達成の2つに力を入れています。

前者については、全国の大型電源や蓄電池、再生可能エネルギーなどの分散電源から電力を購入することで、電力価格の安定を図っています。後者は、原子力や再生可能エネルギーといった「ゼロエミッション電源」に取り組んでいる他、太陽光発電によるエネルギーの地産地消を推進しています。

東京電力エナジーパートナーの会社概要

東京電力EPの会社概要は、以下の通りです。

会社名東京電力エナジーパートナー株式会社
本社所在地東京都中央区銀座八丁目13番1号 銀座三井ビルディング
設立年月2015年4月1日
代表取締役長﨑 桃子
資本金2,600億円
株主東京電力ホールディングス株式会社 100%
事業内容小売電気事業、ガス事業 など
コーポレートサイトURLhttps://www.tepco.co.jp/ep/

東京電力エナジーパートナーの供給実績

東京電力EPの供給実績は、以下の通りです。

対応電力規模・特別高圧
・高圧
・低圧
対応エリア全国(沖縄・その他離島を除く)
供給実績(単位:1,000kWh)
※2023年4月~2024年3月の合計値
・特別高圧:61,393,024
・高圧:65,798,019
・低圧:29,064,115

※参考:経済産業省.「電力調査統計表 過去のデータ 2023年度(令和5年度)」.https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html#r04 ,(2024-12-03).

東京電力エナジーパートナーの電源構成

東京電力EPの2023年度(2023年4月1日〜2024年3月31日)の電源構成と非化石証書使用状況は、以下の通りです。なお、東京電力エナジーパートナーは再生可能エネルギー100%メニューおよび実質再生可能エネルギー100%メニューを一部の需要家に対して販売しており、以下はそれ以外のメニューの電源構成および非化石証書の使用状況です。

電源構成 LNG・その他ガス 47%
石炭 24%
水力(3万kW以上) ※1 3%
石油 ※2 0%
原子力 ※2 0%
FIT電気 ※3 7%
再生可能エネルギー ※4 2%
卸電力取引所 ※5 8%
その他 ※6 9%
非化石証書使用状況※8 非化石証書あり(再エネ指定あり) 5%
非化石証書あり(再エネ指定なし) 11%
非化石証書なし 84%
※1 3万KW以上の水力電気のうち、非化石証書を使用していない部分は、再生可能エネルギーとしての価値やCO2ゼロエミッション電源としての価値は有さず、火力発電なども含めた全国平均の電気のCO2排出量を持った電気として扱われます。
※2 0.5%未満のため、端数処理上0%と記載しております。
※3 当社がFIT電気を調達する費用の一部は、当社のお客さま以外の方も含め、電気をご利用の全ての方から集めた再生可能エネルギー発電促進賦課金により賄われております。この電気のうち、非化石証書を使用していない部分は、再生可能エネルギーとしての価値やCO2ゼロエミッション電源としての価値は有さず、火力発電なども含めてつくられた電気の全国平均のCO2排出量を持った電気として扱われます。
※4 太陽光・風力・水力(3万kW未満)・バイオマスのうち、再エネ指定の非化石証書を使用した電気です。
※5 卸電力取引所から調達した電気には、水力、火力、原子力、FIT電気、再生可能エネルギーなどが含まれます。
※6 他社から調達している電気で発電所が特定できないもの等が含まれます。
※7 非化石証書の使用状況(2023年度)には、2023年1月から2023年12月発電分の非化石証書を充当しています。
※構成比の合計は端数処理の関係で100%にならない場合や、内訳の合計が異なる場合があります。

※参考・出典:東京電力エナジーパートナー株式会社.「電源構成・非化石証書の使用状況」.https://www.tepco.co.jp/ep/power_supply/index-j.html ,(2024-12-03).

東京電力エナジーパートナーの電気料金プラン

東京電力EPの電気料金プランを、特別高圧・高圧向けプランと、低圧向けプランに分けてご紹介します。

特別高圧・高圧向けプラン

2024年4月より、東京電力EPの特別高圧・高圧の標準メニューに、「ベーシックプラン」「市場調整ゼロプラン」「市場価格連動プラン」の3つのプランが新設されました。この3つのプランは、燃料価格(燃料費調整額)、および、JEPXのスポット市場価格(市場価格調整額)の変動を反映する割合がそれぞれ異なり、またその他の契約条件も異なります。

詳細は以下の通りです。

ベーシックプラン単価は固定で、燃料費調整および市場価格調整を⾏う、基本的なプラン
市場調整ゼロプラン単価は固定で、燃料費調整は行うが、市場調整を行わないプラン
市場価格連動プラン市場価格により単価が変動するプラン

なお、以下の高圧向けメニューは、2025年3月で新規申込み受付終了(全ての特別高圧向けメニューは2024年3月で新規申込み受付終了済み)、2026年3月末に廃止となります。

  • 業務用季節別時間帯別電力
  • 業務用電力
  • 高圧季節別時間帯別電力
  • 高圧季節別時間帯別電力A
  • 高圧電力
  • 高圧電力A

※参考:東京電力エナジーパートナー. 「特別高圧・高圧のお客さま向けの新しい電気料金プランについて」. https://www.tepco.co.jp/ep/corporate/plan_h/minaoshi_2025plan.html , (2024-02-06).

低圧向けプラン

東京電力EPの法人向け低圧の標準メニューには「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」「動力プラン」の3つのプランがあります。事務所や商店など100V・200Vの低圧電力を利用している需要家向けのプランです。

詳細は以下の通りです。

スタンダードプラン時間帯を気にせずに電気を使える基本的なプラン
「スタンダードS」「スタンダードL」のいずれかを選択
事務所や商店、飲食店、工場などで使用するのにおすすめ
プレミアムプラン一定使用量までは定額料金を支払い、それ以上使用した場合は従量料金となるプラン「プレミアムS」「プレミアムL」のいずれかを選択
事務所や商店、飲食店などで電気の使用量が多い場合におすすめ
動力プラン大型エアコン・業務用冷蔵庫といった動力の電気を使用する企業向けのプラン
事務所や商店、飲食店、工場などで業務用機器を設置している企業におすすめ

※参考:東京電力エナジーパートナー.「これまでの料金プランに加え、 新たなプランをご用意」.https://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service-corporate/index-j.html ,(2024-12-03).

東京電力エナジーパートナーの電気料金の計算方法

ここからは、東京電力EPの特別高圧・高圧向け新料金プランと、低圧向け料金プランの電気料金の計算方法をご紹介します。

特別高圧・高圧向け新料金プラン

特別高圧・高圧向け新料金プランの計算方法は、以下の通りです。

ベーシックプラン

ベーシックプランの電気料金の計算方法は、以下の通りです。

  • ベーシックプランの電気料金 = 基本料金 + (電力量料金 + 燃料費調整額 + 市場価格調整額) + 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金) 

基本料金と電力量料金の単価は以下の通りです。なお、電力量料金単価は、時間帯によらず同一の単価が適用されます。

【2025年4月1日から適用の料金一覧】

区分 単位 料金(税込)
高圧
(関東)
基本料金 1kW 3,030円00銭
電力量料金 1kWh 16円56銭
特別高圧
(関東)
基本料金 1kW 2,980円00銭
電力量料金 1kWh 15円22銭

現在の料金プランと同様に、燃料費調整額と市場価格調整額の両方が電気料金に反映されます。市場調整の割合は約30%です。新料金プランの燃料費調整額と市場価格調整額の算定方法について詳しくは、後述します。

なお、契約期間は1年間で、契約期間中の解約に対して解約金の設定があります。

市場調整ゼロプラン

市場調整ゼロプランの電気料金の計算方法は、以下の通りです。

  • 市場調整ゼロプランの電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 ( 電力量料金 + 燃料費調整額 ) + 再エネ賦課金

基本料金と電力量料金の単価は以下の通りです。なお、電力量料金単価は、時間帯によらず同一の単価が適用されます。

【2025年4月1日から適用の料金一覧】

区分 単位 料金(税込)
高圧 基本料金 1kW 3,220円00銭
電力量料金 1kWh 16円63銭
特別高圧 基本料金 1kW 3,160円00銭
電力量料金 1kWh 15円27銭

市場調整ゼロプランは、JEPXのスポット市場価格の変動の影響を受けません。一方で、燃料価格の変動の影響は受けます。

なお、契約期間は1年間で、契約期間中の解約に対して解約金の設定があります。

市場価格連動プラン

市場価格連動プランの電気料金の計算方法は、以下の通りです。

  • 市場価格連動プランの電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 ( 電力量料金 + 市場価格調整額 ) + 再エネ賦課金

基本料金と電力量料金の単価は以下の通りです。なお、電力量料金単価は、4つの時間帯に区分した単価が適用されます。

【2025年4月1日から適用の料金一覧】

区分 単位 料金(税込)
高圧(関東) 基本料金 1kW 1,500円00銭
電力量料金 朝時間(平日・土曜日8:00〜13:00) 1kWh 16円37銭
昼時間(平日・土曜日13:00〜16:00) 16円37銭
晩時間(平日・土曜日16:00〜22:00) 16円37銭
夜時間(平日・土曜日22:00〜翌8:00、日曜日・祝日および1月2日・3日、4月30日、5月1日・2日、12月30日・31日は全日) 16円19銭
特別高圧(関東) 基本料金 1kW 1,300円00銭
電力量料金 朝時間(平日・土曜日8:00〜13:00) 1kWh 15円03銭
昼時間(平日・土曜日13:00〜16:00) 15円03銭
晩時間(平日・土曜日16:00〜22:00) 15円03銭
夜時間(平日・土曜日22:00〜翌8:00、日曜日・祝日および1月2日・3日、4月30日、5月1日・2日、12月30日・31日は全日) 14円98銭

市場価格連動プランは市場調整の割合が100%のため、JEPXのスポット市場価格が高騰すると、電気料金も高騰します。一方で、燃料価格の変動の影響を受けません。

なお、契約期間は1年間で、契約期間中の解約に対して解約金の設定はありません。

特別高圧・高圧向け新料金プランの燃料費調整と市場価格調整

特別高圧・高圧向け新料金プランの燃料費調整単価と、市場価格調整単価の算定方法は、以下の通りです。

燃料費調整単価の算定方法

新料金プランの燃料費調整単価の計算方法は、以下の通りです。

  • 燃料費調整単価 = ( 平均燃料価格 − 基準燃料価格 ) × 基準燃料単価 ÷ 1,000

上記の結果が正の値だった場合はプラス調整となり、燃料費調整額分が電気料金に加算されます。一方で、負の値だった場合はマイナス調整となり、燃料費調整額分が電気料金から減算されます。

それぞれの単価や係数は、以下の通りです。表の数字や係数を上記の式に当てはめることで、燃料費調整単価を算出できます。

【2025年4月1日から適用の単価・係数一覧】

項目 ベーシックプラン 市場調整ゼロプラン
基準燃料価格 49,800円/kl 49,800円/kl
基準燃料単価(関東) 高圧 19銭0厘/kWh 23銭1厘/kWh
特別高圧 18銭5厘/kWh 22銭6厘/kWh
平均燃料価格(/kl※原油換算) A × α + B × β + C × γ
A:3カ月における1kl当たりの平均原油価格
B:3カ月における1t当たりの平均LNG価格
C:3カ月における1t当たりの平均石炭価格
換算係数 α(原油) 0.0030 0.0030
β(LNG) 0.3489 0.3489
γ(石炭) 0.7318 0.7318

2025年度の基準燃料価格は、2024年4〜6月の貿易統計価格に基づき設定されています。また平均燃料価格は3カ月間の貿易統計価格に基づき算定されており、2カ月後の電気料金に反映されます。つまり4月の燃料費調整単価は、前年11〜1月の貿易統計価格に基づいて算定され、5月の燃料費調整単価は、前年12月〜2月の貿易統計価格に基づいて算定されるということです。

※東京電⼒エナジーパートナー株式会社.「電気料金単価表(特別高圧・高圧)」.

https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2024/pdf/24×1303.pdf ,(2024-12-12).

市場価格調整単価の算定方法

新料金プランの市場価格調整単価の計算方法は、以下の通りです。

  • 市場価格調整単価 = ( 平均市場価格 − 基準市場価格 ) × 基準市場単価

上記の結果が正の値だった場合はプラス調整となり、市場価格調整額分が電気料金に加算されます。一方で、負の値だった場合はマイナス調整となり、市場価格調整額分が電気料金から減算されます。

それぞれの単価は、以下の通りです。表の数字を上記の式に当てはめることで、市場価格調整単価を算出することができます。

【2025年4月1日から適用の単価一覧】

項目 ベーシックプラン 市場価格連動プラン
基準市場価格(関東) 12円64銭/kWh 12円64銭/kWh
基準市場単価 高圧 50銭0厘/kWh(上限値) 1円14銭2厘/kWh
特別高圧 50銭0厘/kWh(上限値) 1円11銭4厘/kWh
平均市場価格(/kWh) 1カ月における時間帯区分ごとの1kWh当たりの単純平均スポット市場価格

※ベーシックプランの基準市場単価は、2024年12月末までに公式Webサイトで公表される予定です

2025年度の基準市場価格は、2024年5〜7月のスポット市場価格に基づき設定されています。また平均市場価格は、1カ月間のスポット市場価格に基づき算定されますが、検針日によって反映時期が異なります。

検針日が毎月1日の場合4月のスポット市場価格→4月の電気料金
5月のスポット市場価格→5月の電気料金
検針日が毎月2日から月末までのいずれかの場合4月のスポット市場価格→5月の電気料金
5月のスポット市場価格→6月の電気料金

※参考:東京電力エナジーパートナー.「電気料金単価表(特別高圧・高圧)」. https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2024/pdf/24×1303.pdf , (2024-12-12).

低圧向けプラン

低圧向け料金プランの計算方法は、以下の通りです。

スタンダードプラン

スタンダードプランの電気料金の計算方法は、以下の通りです。

  • スタンダードプランの電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 (燃料費調整額含む) + 再エネ賦課金

基本料金と電力量料金の単価は以下の通りです。

【スタンダードSの料金一覧】

基本料金(1契約当たり) 10A 311円75銭
15A 467円63銭
20A 623円50銭
30A 935円25銭
40A 1,247円00銭
50A 1,558円75銭
60A 1,870円50銭
電力量料金(1kWh当たり) 最初の120kWhまで 29円80銭
120kWhを超え300kWhまで 36円40銭
300kWh超過 40円49銭

【スタンダードLの料金一覧】

基本料金(1契約当たり) 1kVA当たり 311円75銭
電力量料金(1kWh当たり) 最初の120kWhまで 29円80銭
120kWhを超え300kWhまで 36円40銭
300kWh超過 40円49銭

※参考:東京電力エナジーパートナー.「スタンダードプランの特徴」.https://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service-corporate/kanto/standard/index-j.html ,(2024-12-06).

※参考:東京電力エナジーパートナー.「電気需給約款[低圧]」.https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/agreement/pdf/20240401kyotu_k001.pdf ,(2024-04-01).

プレミアムプラン

プレミアムプランの電気料金の計算方法は、以下の通りです。

  • プレミアムプランの電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 (燃料費調整額含む) + 再エネ賦課金

基本料金と電力量料金の単価は以下の通りです。

【プレミアムSの料金一覧】

基本料金(1契約当たり) 10A 311円75銭
15A 467円63銭
20A 623円50銭
30A 935円25銭
40A 1,247円00銭
50A 1,558円75銭
60A 1,870円50銭
電力量料金(1kWh) 定額料金
(最初の400kWhまで)
13,847円63銭
従量料金
(上記を超える1kWhにつき)
39円50銭

【プレミアムLの料金一覧】

基本料金(1契約当たり) 契約容量1kVAにつき 311円75銭
電力量料金(1kWh) 定額料金(最初の400kWhまで) 13,847円63銭
従量料金(上記を超える1kWhにつき) 39円50銭

※参考:東京電力エナジーパートナー.「プレミアムプランの料金」.https://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service-corporate/kanto/premium/index-j.html ,(2024-12-06).

※参考:東京電力エナジーパートナー.「プレミアム」.https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/agreement/pdf/20240401kyotu_k002.pdf ,(2024-04-01).

動力プラン

動力プランの電気料金の計算方法は、以下の通りです。

  • 動力プランの電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 ( 燃料費調整額含む)+ 再エネ賦課金 

基本料金と電力量料金の単価は以下の通りです。

基本料金(1契約当たり) 契約電力1kW当たり 1,098円05銭
電力量料金(1kWh当たり) 夏季(7月1日〜9月30日) 27円14銭
その他季(10月1日〜翌年の6月30日) 25円57銭

※参考:東京電力エナジーパートナー.「 「動力プラン」の料金」.https://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service-corporate/kanto/power/index-j.html ,(2024-12-06).

※東京電力エナジーパートナー.「電気需給約款[低圧]」.https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/agreement/pdf/20240401kyotu_k001.pdf ,(2024-04-01).

東京電力エナジーパートナーとの契約方法・契約内容

東京電力EPとの契約方法や契約内容をご紹介します。

契約の流れ

特別高圧電力・高圧電力の申込みは東京電力EPの公式Webサイトに掲載されている、専用のフォームから行います。申込みの受付時間は月曜日〜金曜日(土・日・祝・年末年始除く)の9〜17時です。東京電力EPと新規契約する場合と、すでに契約がある場合ではフォームが異なるので、注意が必要です。

案内に従って必要事項を入力し、お申込み受付メールを受信します。その後、お申込み内容確認・受付完了メールと必要書類などを受け取ります。新規に契約する場合は、この後に接続供給契約申込みも行い、契約締結となります。

2025年度の申込みは、2024年10月下旬より受付中です。また関東エリア内・外によって申込み方法が異なるため、Webサイトをご確認ください。

また低圧電力の契約を検討している場合は、「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」を用意した上で、東京電力のカスタマーセンターへ電話します。申込みを行えるのは、電気の契約者本人または電気の契約者の了承を得た方に限られています。

契約期間

特別高圧電力・高圧電力(市場調整ゼロプランを除く)の契約期間は、需給契約が成立した日から料金適用開始の日が属する年度の末日までです。契約期間満了前に契約者または東京電力EPから意思表示がない場合は、満了後も同一条件で需給契約が継続されます。

市場調整ゼロプランの契約期間は、需給契約の成立日から料金適用開始日以降、1年目の日の翌日が属する年度の末日までとなっています。ただし、2025年度から市場調整ゼロプランも契約期間が1年になることから、他の特別高圧電力・高圧電力と同じになると予想されます。

低圧電力の契約期間は、需給契約が成立した日から廃止または解約により需給契約が消滅する日までです。契約を終了する場合は、6カ月前までに東京電力からお知らせが届きます。

※参考:東京電力エナジーパートナー.「電気需給約款[特別高圧]Ⅱ 契約の締結」.https://www.tepco.co.jp/e-rates/custom/shiryou/yakkan/pdf/20240401jukyuu02-j.pdf ,(2024-12-06).

※参考:東京電力エナジーパートナー.「電気需給約款[低圧]」.https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/agreement/pdf/20240401kyotu_k001.pdf ,(2024-04-01).

支払い方法

特別高圧電力・高圧電力の場合、支払方法は以下のいずれかです。

  • 口座振替
  • 口座振込

低圧電力の場合、支払方法は以下のいずれかです。

  • クレジットカード払い
  • 口座振替
  • スマホ決済(SMS選択払い)
  • 振込用紙(請求書)払い

電気使用量や電気料金(請求書)の確認方法

特別高圧電力・高圧電力の場合は、ビジネスTEPCOから電気使用量や電気料金を確認できます。ビジネスTEPCOを利用する場合は、会員登録が必要です。

また低圧電力の場合は、Web検針票から電気使用量や領収情報を確認できます。くらしTEPCO webにログインして確認する方法と、契約名義・住所・電話番号などを入力して照会する方法の2つがあります。

解約方法や違約金・解約金

ベーシックプラン・市場調整ゼロプランを契約していて、各年度の期中に解約する場合は、年度末までの残存契約期間に応じて期中解約金を支払う必要があります。

期中解約金の計算方法は、以下の通りです。

  • 期中解約金 = (契約電力 × 基本料金単価 × 力率割引) × 各年度末までの残存契約期間 × 10%

※力率を100%として計算する

プレミアムS、プレミアムLを契約している場合は、契約期間満了日からさかのぼった2カ月間以外に解約をすると期中解約金が発生します。料金は、契約年数が1年間の場合は3,000円(税込)、2年間の場合は5,000円(税込)です。

※出典・参考:東京電力エナジーパートナー.「電気需給約款[特別高圧]Ⅱ 契約の締結」.https://www.tepco.co.jp/e-rates/custom/shiryou/yakkan/pdf/20240401jukyuu02-j.pdf ,(2024-04-01).

※参考:東京電力エナジーパートナー.「電気・ガスの契約を解約する場合、解約手数料や違約金などはかかりますか」.https://support.tepco.co.jp/hc/ja/articles/360039605833-%E9%9B%BB%E6%B0%97-%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A5%91%E7%B4%84%E3%82%92%E8%A7%A3%E7%B4%84%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88-%E8%A7%A3%E7%B4%84%E6%89%8B%E6%95%B0%E6%96%99%E3%82%84%E9%81%95%E7%B4%84%E9%87%91%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B ,(2024-12-06).

東京電力エナジーパートナーの特別高圧・高圧向け新料金プランはどれを申込むのが良いの?

燃料価格が一定であると仮定して3つのプランを比較すると、スポット市場価格が安い場合は、市場価格連動プラン<ベーシックプラン<市場調整ゼロプランという順で、電気料金が安くなります。しかし、スポット市場価格が高い場合は、市場価格連動プラン>ベーシックプラン>市場調整ゼロプランという順で、電気料金が高くなります。スポット市場価格の安さの恩恵を最も受けられるのは市場価格連動プランですが、一方で、市場価格の高騰の影響を大きく受ける可能性があります。市場価格は通常時で80円/kWh、需給がひっ迫している場合は200円/kWhまで高騰する可能性があり、市場価格連動プランはその影響を大きく受けるリスクがあります。

電気料金の高騰のリスクを避け、安定性を求めるなら、市場調整ゼロプランを選ぶのが良いでしょう。また現在東京電力EPの業務用電力を契約している場合は、新料金プランに切り替えずに現契約を維持することも選択肢の一つです。

市場調整ゼロプランを検討しているならTERASELでんき for Bizがおすすめ

スポット市場価格の高騰のリスクを避けて、市場調整ゼロプランを検討する場合は、伊藤忠エネクスの法人向け電力販売サービス「TERASELでんき for Biz」も併せてご確認ください。「TERASELでんき for Biz」では「オーダーメイド式プラン」を採用しており、お客さまのご使用状況に合った適切なプランをご提案します。ニーズに応じて、市場連動メニューのご提案も可能です。

他社からTERASELでんき for Bizに切り替えた場合の電気料金の平均削減率は8.1%(/拠点)です。※お客さまのご使用状況によって削減率は異なります。

東京電力EPの業務用電力、ベーシックプラン、市場連動ゼロプランと伊藤忠エネクスのTERASELでんき for Bizで年間の電気料金はどの程度異なるのか、以下に3パターンのシミュレーションを用意しました。なお、ベーシックプラン、市場連動ゼロプランは、先述した基本料金と電力量料金を、業務用電力は以下の基本料金と電力量料金を基にシミュレーションしております。

区分基本料金電力量料金(夏)(税込)電力量料金(他)(税込)
業務用電力(2025年4月改定)1,890円00銭19円93銭18円77銭

またシミュレーションに燃料費調整額、および、再エネ賦課金は含まれておりません。

※参考:東京電力エナジーパートナー.「電気料金単価表(特別高圧・高圧)」.https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2024/pdf/24×1303.pdf ,(2024-12-12).

パターン①

業種想定食品系運送
契約電力100kW
年間使用量87,600kWh
負荷率10%
区分年間電気料金
業務用電力(25年4月改定)3,597,456円00銭
ベーシックプラン4,541,256円00銭
市場連動ゼロプラン(①)4,741,188円00銭
TERASELでんき for Biz(②)3,982,597円92銭
年間の電気料金の差額(① – ②)758,590円08銭
削減率16.0%

パターン①の場合、TERASELでんき for Bizの方が、市場連動ゼロプランよりも年間で約758,590円電気料金が安くなります。またベーシックプランよりも約558,659円安くなります。

パターン②

業種想定病院
契約電力263kW
年間使用量460,776kWh
負荷率20%
区分年間電気料金
業務用電力(25年4月改定)13,852,504円56銭
ベーシックプラン15,758,728円56銭
市場連動ゼロプラン(①)16,300,676円88銭
TERASELでんき for Biz(②)15,648,649円80銭
年間の電気料金の差額(① – ②)652,027円08銭
削減率4.0%

パターン②の場合、TERASELでんき for Bizの方が、市場連動ゼロプランよりも年間で約652,027円電気料金が安くなります。

パターン③

業種想定化学品製造工場
契約電力941kW
年間使用量2,472,948kWh
負荷率30%
区分年間電気料金
業務用電力(25年4月改定)65,274,986円88銭
ベーシックプラン70,034,564円88銭
市場連動ゼロプラン(①)72,031,329円24銭
TERASELでんき for Biz(②)69,870,389円36銭
年間の電気料金の差額(① – ②)2,160,939円88銭
削減率3.0%

パターン③の場合、TERASELでんき for Bizの方が、市場連動ゼロプランよりも年間で約2,160,939円電気料金が安くなります。

※シミュレーションのため、実際の価格とは異なります

まとめ

東京電力EPの特別高圧・高圧向け新料金プランは、従来の料金プランであるベーシックプランと、完全に市場価格と連動する市場価格連動プラン、そして市場価格の影響を全く受けない市場調整ゼロプランの3つの料金プランとなっています。現在のスポット市場価格の動向を見ると、市場連動の要素を持つ市場価格連動プランが魅力的に見えますが、一方で、市場価格高騰の影響を大きく受けるリスクがあります。

市場価格の高騰リスクを避けながら、電気料金の削減をご検討される場合は、伊藤忠エネクスの法人向け電力販売サービス「TERASELでんきforBiz」がおすすめです。

60年以上の歴史があるエネルギー商社として、グループ会社を通じて全国19カ所に発電所を保有しており、企業および電力提供の安定性という点でもご安心いただくことができます。

電気料金の削減を目的に電力会社の切り替えを検討している企業のご担当者さまは、ぜひ伊藤忠エネクスへ、お気軽にご相談ください。

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