エバーグリーン・マーケティング株式会社とは? 供給実績や高圧法人向けプランの概要を解説

エバーグリーン・マーケティング株式会社とは? 供給実績や高圧法人向けプランの概要を解説

伊藤忠エネクス メディア編集部

伊藤忠エネクスは1961年の創業以来 「 社会とくらしのパートナー」として 全国各地の地域に根ざし生活に欠かせないエネルギーをお届けしてまいりました。 老舗エネルギー商社ならではの情報を発信します。

高圧電力を提供している電力会社は数多くあり、それぞれ提供しているプランや特長が異なります。「電気料金を抑えたい」「環境に配慮したプランに切り替えたい」という場合は、その課題や目的に合った電力会社を選ぶようにしましょう。

本記事では、2019年に設立されたエバーグリーン・マーケティング株式会社について解説します。基本情報や料金プラン、電気料金の計算方法、契約方法をまとめましたので、高圧電力を供給している電気会社を比較する際の参考にしてみてください。

※本記事の内容は2024年12月時点の情報です

エバーグリーン・マーケティング株式会社の基本情報

エバーグリーン・マーケティング株式会社は、東証プライム市場に上場しているイーレックス株式会社と、東京電力グループの東京電力エナジーパートナー株式会社の共同出資によって設立されました。

親会社であるイーレックス株式会社は、2024年12月現在、全国に5基のバイオマス発電所を運営しており、脱炭素社会に向けてさまざまな事業を展開しています。また東京電力エナジーパートナー株式会社は、東京電力の分社化によって設立された小売電気事業者で、電力販売の豊富なノウハウを持っています。

イーレックス株式会社と東京電力エナジーパートナー株式会社が持つノウハウを生かし、100%再生可能エネルギーで発電した環境に配慮した電力などを提供しています。

※参考:erex.「会社概要」.https://www.erex.co.jp/company/about/ ,(2024-10-06).

※参考:erex.「発電事業」.https://www.erex.co.jp/business/power-generation/ ,(2024-10-06).

エバーグリーン・マーケティング株式会社の会社概要

エバーグリーン・マーケティング株式会社の会社概要は、以下の通りです。

会社名エバーグリーン・マーケティング株式会社
本社所在地東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン14階
設立年月2019年3月29日
代表取締役代表取締役社長 田中 稔道
代表取締役副社長 一郡 克行
資本金5億円(2023年3月現在)
株主イーレックス株式会社(66%)
東京電力エナジーパートナー株式会社(34%)
事業内容小売電気事業
省エネルギー関連事業など
コーポレートサイトURLhttps://www.egmkt.co.jp

エバーグリーン・マーケティング株式会社の供給実績

エバーグリーン・マーケティング株式会社の供給実績は、以下の通りです。

対応電力規模・特別高圧
・高圧
対応エリア全国(沖縄と一部離島を除く)
供給実績(単位:1,000kWh)
※2023年4月~2024年3月の合計値
・特別高圧:225,960
・高圧:989,149

※参考:経済産業省.「電力調査統計表 過去のデータ 2023年度(令和5年度)」.https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html#r04 ,(2024-09-29).

エバーグリーン・マーケティング株式会社の電源構成

エバーグリーン・マーケティング株式会社の電源構成(2024年度計画)は、以下の通りです。

電源構成その他(他社からの調達)※174%
FIT電気(太陽光、風力、水力、バイオマス)※226%
非化石証書非化石証書あり(再エネ指定)10%
非化石証書なし90%

※1.この電気は、他社から調達した電気で電源が特定できないものが含まれます。
※2.当社がこの電気を調達する費用の一部は、当社のお客さま以外の方も含め、電気をご利用のすべてのみなさまから集めた賦課金により賄われており、排出されないことをはじめとする再生可能エネルギーとしての価値を訴求するにあたっては、国の制度上、非化石証書の使用が必要とされています。当社が販売するFIT電気は、CO₂排出量について、火力発電なども含めた全国平均の電気のCO₂排出量を持った電気として扱われます。

※参考・出典:EverGreen.「電源構成比・CO₂排出係数」.https://www.egmkt.co.jp/newsroom/powerconfig/ ,(2014-10-06).

【法人向け】エバーグリーン・マーケティング株式会社の高圧・特別高圧向け電気料金プラン

エバーグリーン・マーケティング株式会社の高圧・特別高圧向けの電気料金プランをご紹介します。

シンプルプラン

シンプルプランは電気の品質を維持しつつ、電気料金の削減を目指せる通常プランです。

水力・バイオマス・太陽光・風力といった再生可能エネルギー電源と火力電源を組み合わせることにより、企業の電気使用状況に合わせた電力を供給します。

完全固定料金プラン

完全固定料金プランは、価格変動の激しい燃料費調整額の設定がなく、契約期間中は一定の単価となるプランです。電気料金の高騰リスクをなくしたい企業や、なるべく正確に予算の見通しを立てたい企業に適しています。

市場連動型プラン

市場連動型プランは、電力市場の価格に応じて電気料金の単価が変動するプランです。一般的に市場価格は夜よりも昼の時間帯の方が安い傾向にあるため、昼に多くの電力を使用する企業に適しています。

ハイブリッドプラン

ハイブリッドプランは、市場価格が高くなりやすい夏や冬は固定価格で、それ以外の時期は市場連動価格で電気を提供するプランです。「市場連動型プランは魅力的だが、市場が高騰するリスクをなるべく避けたい」という企業に適しています。

CO2フリープラン

エバーグリーン・マーケティング株式会社では、環境に配慮したプランとして「CO2フリープラン」も提供しています。

供給する電力に環境価値を持つ非化石証書を組み合わせることによって、実質的にCO2排出係数をゼロにできるプランです。全てのプランに付加することができます。

なお、CO2フリープランは、RE100やCDPへの報告にも活用できます。RE100とは「Renewable Energy 100%」の略称で、企業が事業で使用する電力の100%を再生可能エネルギーで調達することを目標とした国際的なイニシアチブです。CDPはイギリスで設立された、投資家向けに企業の環境情報を提供するグローバルな環境NGO団体です。

エバーグリーン・マーケティング株式会社の電気料金の計算方法

月々の電気料金に含まれる項目や計算方法は、電力会社によって異なります。ここではエバーグリーン・マーケティング株式会社の電気料金の計算方法をご紹介します。

シンプルプラン・完全固定料金プラン・市場連動型プラン・ハイブリッドプラン

シンプルプラン・完全固定料金プラン・市場連動型プラン・ハイブリッドプランの基本の電気料金の計算方法は以下の通りです。

  • 基本料金 + 従量料金 + 予備線料金 + 予備電源料金 + 自家発補給料金 + 再生可能エネルギー発電促進賦課金 ± 燃料費等調整額

なお、燃料費等調整額については、プランによって適用条件や内容が異なります。

エバーグリーン・マーケティング株式会社の契約方法・契約内容

エバーグリーン・マーケティング株式会社の契約方法・契約内容をご紹介します。

契約の流れ

契約を希望する場合は、エバーグリーン・マーケティング株式会社の公式Webサイトにある問い合わせフォームより見積もりを依頼します。

新規で契約する場合は、電力使用状況調査票や過去12カ月分の請求書の写しが必要です。見積もりにかかる期間は依頼から2~3週間程度ですが、見積もり内容によっては、それ以上の期間がかかることもあります。

見積もり後は、契約書の作成や電力会社などへの申請が必要です。申し込みから電力の供給を開始するまでに、通常は3カ月程度かかります。

※参考:EverGreen.「お見積り依頼フォーム」.https://app2.egmkt.co.jp/request/apply/ ,(2024-10-06).

※参考:EverGreen.「よくあるご質問」.https://app2.egmkt.co.jp/request/faq/ ,(2024-10-06).

契約期間

契約期間は原則1年間です。契約満了日までに何らかの意思表示がない場合は、契約満了日後も同じ条件で契約継続となります。

※参考:EverGreen.「よくあるご質問」.https://app2.egmkt.co.jp/request/faq/ ,(2024-10-06).

支払い方法

支払い方法は、以下の通りです。

  • 口座引落
  • 銀行振込

銀行振込の場合、振込手数料は契約者の負担となります。

電気使用量や電気料金(請求書)の確認方法

電気使用量や電気料金は、契約後に利用できる「ご契約者さまマイページ」で確認可能です。各種データをダウンロードすることもできます。

解約方法や違約金・解約金

解約を希望する場合は、エバーグリーン・マーケティング株式会社のサポートダイヤルへ連絡します。サポートダイヤルの受付時間は土日祝と年末年始を除く、9~12時と13~17時です。

解約の申し込みが廃止希望日の3カ月前を過ぎていた場合は、解約月の基本料金単価 × 契約電力の1.5倍に相当する額が違約金として請求されます。また以下に該当する場合は、解約月の基本料金単価 × 契約電力の3倍に相当する額が違約金として請求されます。

  • 需給開始日、契約電力増加日、実量制から協議制への移行日もしくは新たな料金単価適用日から1年未満で解約する場合
  • 契約適用日から1年経過ごとの更新後の契約適用日から、1年未満に解約する場合

また契約者が電気工作物を改変するなどして不正に電気を使用し、料金の一部もしくは全額の支払いを免れた場合は、免れた金額の3倍の額が違約金として請求されます。

※参考:EverGreen.「よくあるご質問」.https://app2.egmkt.co.jp/request/faq/ ,(2024-10-06).

※参考:エバーグリーン・マーケティング株式会社.「電気需給約款」.https://www.egmkt.co.jp/download/pdf/EGM_yk_Ver10_20241101.pdf ,(2024-11-01).

まとめ

高圧電力を乗り換える際は、複数社の供給実績や料金プラン、契約方法を比較し、自社に合った電力会社を選ぶようにしましょう。

乗り換え先に迷っているのなら、全国20,000地点に供給している伊藤忠エネクス株式会社の「TERASELでんきforBiz」もおすすめです。企業の電力使用状況やニーズに合わせて、伊藤忠エネクスがオーダーメイド式のプランをご提案します。必要な分だけ環境価値を調達できる環境価値オプションも提供しているので、脱炭素経営の実現にもつながるでしょう。電気料金を削減したい企業や、再エネ化や電力由来のCO2排出量の削減をしたい企業は、ぜひ伊藤忠エネクスへお問い合わせください。

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