総務担当者必見! 【高圧電力編】電力会社を乗り換える際の5つのチェックポイント

総務担当者必見! 【高圧電力編】電力会社を乗り換える際の5つのチェックポイント

伊藤忠エネクス メディア編集部

伊藤忠エネクスは1961年の創業以来 「 社会とくらしのパートナー」として 全国各地の地域に根ざし生活に欠かせないエネルギーをお届けしてまいりました。 老舗エネルギー商社ならではの情報を発信します。

電力の小売自由化により、電気の契約は、さまざまな電力会社や料金プランの中から選べるようになりました。同じエリア・同じ使用電力量でも、契約内容によって電気料金に差が生まれるため、特に使用電力量が多い企業は、1kWh当たり数円の違いであっても無視できないでしょう。乗り換えによって今よりも確実に電気料金を削減するには、見積もりを確認する際にいくつかのポイントを漏れなくチェックする必要があります。

本記事では高圧電力を契約している企業の総務担当の方へ向けて、電力会社を乗り換える際の5つのチェックポイントをご紹介します。お手元の見積もり書の内容と照らし合わせながら、一つずつ確認してみてください。

※本記事の内容は2023年12月時点の情報です。

①固定単価プランか市場連動型プランか

高圧電力の料金制度は「固定単価プラン」と「市場連動型プラン」の2種類に分けられます。双方にメリット・デメリットがあるため、どちらの方が良いとは一概には言えませんが、電気料金が高騰するリスクを回避したい場合や電気料金の見通しをある程度立てられるのが望ましい場合は、固定単価プランの方がおすすめです。

電気料金の内訳で最も割合が大きいのが電力量料金です。固定単価プランでは、契約内容の変更や料金改定などがない限り、契約期間中は「電力量料金単価」が固定されており、使用電力量の増減によってのみ電力量料金が変動します。そのため、電気料金が高騰するリスクが低く、また見通しを立てやすいのです。

一方、市場連動型プランでは、日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格に合わせて、電力量料金単価が30分ごとに変動します。固定単価プランと比べると電気料金の変動が大きくなりやすい料金制度といえるでしょう。市場価格が反映されるため、電気料金の高騰のリスクはもちろんありますが、逆に固定単価プランよりも安くなることもあるのが市場連動型プランのメリットです。

注意しなければならないのは、一見、固定単価プランに見える市場連動型プランです。

電力会社の中には、電力量料金単価は固定にし、代わりに市場価格を反映させた「燃料費等調整額」や「電源調達調整費」といったの独自項目を設けているところがあります。見積書をパッと見ただけでは、市場価格と連動する項目があるかどうか分からないケースもあるため、電力会社のWebサイトや電気需給約款などで、各項目の内容や金額の算定方法を確認するようにしましょう。

固定単価プランと市場連動型プランの違いについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

高圧電力の固定単価プランと市場連動型プランとは? メリット・デメリットを徹底解説

チェックポイント

固定単価プランと市場連動型プランを見分けるには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 電力量料金単価が固定されているかどうか
  • 燃料費等調整額や電源調達調整費などの独自項目があるかどうか
  • 電力会社のWebサイトや電気需給約款などに、市場価格と連動する項目についての記載があるかどうか

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②燃料費調整額も含めて今より安くなるか

電力会社から見積書を受け取ったら、現在の電気料金と見積もりの内容を照らし合わせてみましょう。このとき、必ず燃料費調整額を含んだ総額をチェックしてください。基本料金と電力量料金の値下がりによって現在より電気料金が安くなるように見えても、独自の燃料費調整額が上乗せされることで、実際に請求される電気料金が跳ね上がってしまう可能性があるからです。

燃料費調整額は、世界の市場動向や為替レートによって大きく変動する燃料価格を、電気料金に反映させるための項目です。世界的なエネルギー需給のひっ迫によって燃料価格が高騰している近年の状況を受け、独自の燃料費調整額を導入する電力会社が増えてきています。先述した燃料費等調整額や電源調達調整費も独自の燃料費調整額の一つです。燃料費調整額が高いか安いかは、旧一般電気事業者の燃料費調整単価との比較により判断できますので、見積書や電力会社のWebサイトで確認できる燃料費調整単価と比べてみましょう。

実際には燃料費調整額が電気料金に含まれるのにも関わらず、燃料費調整額の入っていない見積もりを提示してくる電力会社もあります。燃料費調整額、あるいは「燃料費調整額及び再生可能エネルギー発電促進賦課金はエリア電力会社様と同単価にてご請求させて頂きます」といった文言のどちらも記載されていない場合は、改めて燃料費調整額を確認できる見積書を依頼すると共に、契約しようとしている電力会社のWebサイトなどで燃料費調整単価が公表されているか確認してみましょう。

チェックポイント

燃料費調整額も含め、電気料金が今より安くなるかを判断するには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 見積もりに燃料費調整額が含まれているか
  • 見積書や電力会社のWebサイトで確認できる燃料費調整単価は旧一般電気事業者と同じくらいか

③Webサイトなどで分かりやすい情報提供がされているか

経済産業省が制定した「電力の小売営業に関する指針」では、需要家へ適切な情報提供を行うために、電力会社に対しさまざま義務が課されています。例えば、市場連動型の料金プランで小売供給を行う場合には、適用される料金単価を確認できる仕組みを導入するなど、需要家が電気料金の見通しを立てやすいようにすることを、また燃料費調整額が含まれる料金プランで小売供給を行う場合には、その仕組みや料金変動のリスクなどを需要家に対し分かりやすく公表することを電力会社の努力義務としています。分かりやすい情報提供がされていることも、優良な電力会社を選ぶための一つの指標にすると良いでしょう。

※参考:経済産業省. 「電力の小売営業に関する指針」. https://www.meti.go.jp/press/2022/04/20220401005/20220401005-1.pdf , (2023-12-20)

チェックポイント

優良な電力会社を選ぶためには、Webサイトなどで以下のポイントを確認しましょう。

  • 料金の仕組みが分かりやすく解説されているか
  • 市場価格と連動する項目の算定方法やリスクが具体的に明記されているか
  • 燃料費調整単価が公表されているか
  • その他、契約するか否かを判断するための情報が簡単に入手できるか

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④電力会社の安定性

契約した電力会社が万が一、事業撤退や倒産、廃業してしまった場合は、電力の供給が停止するまでに他の電力会社と契約を締結しなければなりません。供給停止日までに乗り換え先を見つけられない場合は、最終保障供給の対象となります。最終保障供給とは、高圧または特別高圧で電力の供給を受けている需要家が、どの小売電気事業者からも電力の供給を受けることができなくなった場合に、使用場所を管轄する一般送配電事業者から一時的に電気を供給してもらうことができる制度です。最終保障供給は、原則1年以内の契約となっており、また長期化を防止するために、一般送配電事業者の標準料金メニューよりも割高に設定されています。

契約している電力会社が倒産してしまうと、予期せぬ乗り換え先の再検討や、一時的な電気料金の値上がりを余儀なくされる可能性があるため、特に固定単価プランを契約する場合は、倒産のリスクが少ない、すなわちできるだけ経営が安定している電力会社に乗り換えるのが望ましいです。

チェックポイント

電力会社の安定性を測るには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 自社の発電所を持っているか
  • 複数の供給源から電力を調達しているか
  • 他社からの購入とJEPXを介した取引のバランスが良いか(発電所を所有していない新電力の場合)
  • 多角的な事業を行っているか
  • 規模の大きなグループ会社に属しているか

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⑤契約期間と中途解約の違約金はないか

高圧電力の契約では、契約期間が定められているケースがほとんどです。契約期間中に解約をすると違約金が発生するケースも多いため、乗り換えに当たっては、現在の契約内容をきちんと確認しておく必要があります。契約期間や中途解約違約金は、契約時に取り交わす「重要事項説明書」に記載されているのが一般的です。乗り換えのタイミングを現契約が終わる日に合わせ、違約金が発生しないようにするのも一つの手です。

チェックポイント

意図せず違約金が発生し、損をしないためには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 現契約を中途解約すると違約金が発生するか
  • 違約金が発生しないタイミングはいつか
  • 違約金を支払ってでも乗り換えた方がコストメリットがあるか

まとめ

高圧電力の乗り換えをする際は、本記事でご紹介したポイントを漏れなくチェックし、今よりも電気料金の削減が見込める電力会社を選びましょう。燃料費調整額や倒産リスク、違約金の発生を見落としてしまうと、トータルコストが膨らんでしまう可能性もあるため、注意してください。

伊藤忠エネクスが提供する法人向け電力では、電気料金の高騰リスクが少ない固定単価プランを採用しています。また伊藤忠エネクスを取り巻く主なグループ企業は18社あり、「エネルギー商社」として安定した電力を将来にわたって供給し続けられるよう、さまざまな取り組みを実施しています。電力会社の乗り換えや新規契約をご検討中の企業のご担当者さまは、ぜひお気軽にご連絡ください。

また以下の記事では、高圧電力でおすすめの新電力会社をご紹介しています。優良な電力会社をお探しの方は、こちらも参考にしてみてください。

▼【2023年12月最新】高圧電力でおすすめの新電力会社8選

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