【高圧・特別高圧・低圧】法人向け新電力の電力販売量ランキングTOP10! おすすめの電力会社と乗り換え先の選び方を徹底解説

【高圧・特別高圧・低圧】法人向け新電力の電力販売量ランキングTOP10! おすすめの電力会社と乗り換え先の選び方を徹底解説

伊藤忠エネクス メディア編集部

伊藤忠エネクスは1961年の創業以来 「 社会とくらしのパートナー」として 全国各地の地域に根ざし生活に欠かせないエネルギーをお届けしてまいりました。 老舗エネルギー商社ならではの情報を発信します。

2016年4月1日に電気の小売が全面自由化されて以降、多くの新電力会社が誕生し、市場の競争力は増しています。各社は料金プランや環境メニューなどで特徴を打ち出し、需要家はニーズや価値観に合わせて自由に契約する電力会社を選べるようになりました。選択肢が増えることはメリットですが、どの電力会社が自社に合っているのか迷っている企業も多いでしょう。

本記事では、高圧・特別高圧・低圧の3つの電力区分別に電力販売量の多い新電力トップ10社をご紹介します。各新電力のメニューや供給エリア、特長の他、自社に適した新電力を選ぶためのポイントもご紹介するので、電力会社の乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事は2024年12月時点の情報です

法人の電力契約区分は大きく3種類に分けられる

法人の電力契約区分は、大きく「低圧」「高圧」「特別高圧」の3つに分類されます。

低圧電力にはさらに、従量電灯と動力の2種類があります。従量電灯は主に一般家庭向けの電気契約です。業務用機器を使用しない小規模な店舗やオフィスであれば、従量電灯でも電力を賄えます。

一方、動力は業務用エアコンやエレベーターなどの電気設備を設置している小規模な店舗やオフィス、工場向けの契約区分です。本記事でご紹介する低圧電力の電力販売量ランキングは、動力に限定しています。

高圧電力は、中規模の工場や商業施設などの法人を対象にした契約区分です。契約電力の幅によって小口と大口に分けられます。小口は50kW以上500kW未満の電力を必要とする中規模の工場やコンビニエンスストア、保育所などに用いられます。大口は500kW以上2,000kW未満の電力を必要とする中規模のオフィスビルやスーパーマーケットなどで用いられることが多いです。

特別高圧は、さらに多くの電力を必要とする法人を対象とした契約区分です。大規模な工場やオフィスビル、病院、デパートなどの大型商業施設などで利用されています。

【高圧電力】電力販売量の多い新電力トップ10社

ここからは電力契約区分別に、電力販売量の多い新電力トップ10社をご紹介します。なお、販売量は2023年4月〜2024年3月の合計で、経済産業省 資源エネルギー庁が示す電力調査統計表を参考にしています。

高圧電力の電力販売量トップ10社は以下の通りです。

順位会社名販売量
(単位:1,000kWh)
供給エリア
1株式会社エネット5,574,217全国(島しょ部を除く)
2日本テクノ株式会社3,239,765全国10エリア(大手電力会社10社の管轄エリア)
3ミツウロコグリーンエネルギー株式会社 2,573,231北海道エリア・東北エリア・関東エリア・中部エリア・北陸エリア・関西エリア・中国エリア・四国エリア・九州エリア
4ENEOS株式会社 (現ENEOS Power株式会社)2,471,922全国(沖縄・離島を除く)
5株式会社関電エネルギーソリューション2,414,115東京電力パワーグリッド管内(離島を除く)
6丸紅新電力株式会社2,037,400北海道電力管内・東北電力管内・東京電力管内・中部電力管内・北陸電力管内・関西電力管内・中国電力管内・四国電力管内・九州電力管内
7株式会社U-POWER1,610,781要お問い合わせ
8株式会社CDエナジーダイレクト1,408,294栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県の富士川以東(離島除く)
9九電みらいエナジー株式会社1,074,285東京電力管内
10エバーグリーン・マーケティング株式会社989,149全国(沖縄・一部離島を除く)

高圧電力の電力販売量トップ10社について詳しく見ていきましょう。

※参考:経済産業省 資源エネルギー庁.「電力調査統計表 過去のデータ」.https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html ,(2024-10-27).

株式会社エネット

会社名株式会社エネット
本社所在地東京都港区芝公園二丁目6番3号 芝公園フロントタワー
設立年月2000年7月7日
供給エリア全国(島しょ部を除く)
高圧メニュー要お問い合わせ
コーポレートサイトhttps://www.ennet.co.jp/

株式会社エネットは、2000年7月に設立された老舗の新電力です。NTTアノードエナジー、東京ガス、大阪ガスが共同出資しています。

島しょ部を除く全国の法人・個人事業主に電力を供給しており、異なるエリアに本社や支社があり、それぞれ施設規模が違う場合であっても一括で対応が可能です。

国際イニシアチブであるRE100に対応したものや専用の再エネ発電所と契約するものなど、環境に配慮した再エネ電気プラン(EnneGreen)を提供しているのも特長です。株式会社エネットについては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。

※参考:Ennet.「会社概要」.https://www.ennet.co.jp/info/ ,(2024-10-27).

日本テクノ株式会社

会社名日本テクノ株式会社
本社所在地東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル53階
設立1995年4月4日
供給エリア全国10エリア(大手電力会社10社の管轄エリア)
高圧メニュー市場連動型CO2フリーメニュー
コーポレートサイトhttps://www.n-techno.co.jp/

日本テクノ株式会社は、電力供給から保安、最大電力需要の見える化まで、電気関連の幅広いサービスを提供する会社です。2009年6月に東京電力管内での接続供給を開始した後、2015年10月に小売電気事業者の登録を行い、2024年10月現在、全国10エリアで電力を提供しています。

千葉県袖ケ浦市にあるLNG火力発電所をはじめ、2024年12月時点で5カ所の発電所を有しており、日本テクノ株式会社独自の発電需給管理システムを活用した、安定的な電力供給を行っています。

日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格によって電力量料金単価が変動する「市場連動メニュー」や、非化石証書の価値を付加した「CO2フリーメニュー(環境市場でんき)」も提供しているため、電気料金の削減や企業の脱炭素化など、さまざまなニーズに対応できるのも特長です。

※参考:日本テクノ株式会社.「会社概要」.https://www.n-techno.co.jp/company/outline.html ,(2024-10-27).

ミツウロコグリーンエネルギー株式会社

会社名ミツウロコグリーンエネルギー株式会社
本社所在地東京都中央区日本橋二丁目11番2号 太陽生命日本橋ビル13・14階
設立2000年3月1日
供給エリア北海道エリア・東北エリア・関東エリア・中部エリア・北陸エリア・関西エリア・中国エリア・四国エリア・九州エリア
高圧メニュー要お問い合わせ
コーポレートサイトhttps://www.mitsuurokogreenenergy.com/

ミツウロコグリーンエネルギー株式会社は、株式会社ミツウロコグループホールディングスのグループ会社です。環境に配慮した電力供給に注力しているのが特長で、FIT電源と非化石証書を組み合わせたメニューも提供しています。また「ミツウロコでんき」というブランドで、低圧向けにも電力の販売を行っています。

全国5カ所に風力発電所や太陽光発電所を有しており、電力販売や電力買取も行っています。

※参考:ミツウロコグリーンエネルギー.「会社概要」.https://www.mitsuurokogreenenergy.com/company/about.html ,(2024-10-27).

ENEOS株式会社 (現ENEOS Power株式会社)

会社名ENEOS Power株式会社
本社所在地東京都千代田区大手町一丁目1番2号
設立2024年4月1日
供給エリア全国(沖縄・離島を除く)
高圧メニュー要お問い合わせ
コーポレートサイトhttps://www.eneos-power.co.jp/

2003年に電力小売事業に参入したENEOSホールディングスは、2016年から一般家庭向けに「ENEOSでんき」「myでんき」の提供をスタート。その後、2024年4月にENEOS株式会社の電気・都市ガス事業が分社化され、ENEOS Power株式会社が誕生しました。

ENEOS Power株式会社は、法人向けに高圧・特別高圧・業務用低圧を提供しています。ENEOSホールディングスが全国に保有する発電所を主電源として、安定した電力供給を実現しています。近年、再生可能エネルギー由来の電気販売やカーボンオフセットした電気販売に積極的に取り組んでいる点も特長です。

※参考:ENEOS Power株式会社.「会社概要・役員一覧・沿革」.https://www.eneos-power.co.jp/corporate/aboutus/ ,(2024-10-27).

株式会社関電エネルギーソリューション

会社名株式会社関電エネルギーソリューション
本社所在地大阪府大阪市北区中之島2丁目3番18号 中之島フェスティバルタワー
設立2001年4月2日
供給エリア東京電力パワーグリッド管内(離島を除く)
高圧メニュー・通常プラン
・Kenes Green Supply®(環境価値プラン)
コーポレートサイトhttp://www.kenes.jp/

株式会社関電エネルギーソリューションは、関西電力100%出資の新電力です。2001年に関電ガス・アンド・コージェネレーション株式会社として設立され、2007年に現在の社名に変更されました。

離島を除いた東京電力パワーグリッド管内の法人を対象に、高圧と特別高圧を提供しています。設備の運送実績とエネルギーのプロフェッショナルとしてのノウハウを生かして、環境価値プラン「Kenes Green Supply®」や省エネ・節水などのコスト削減、エネルギーマネジメントによる脱炭素コンサルなど、多様なニーズに対応したサービスを提供しています。

株式会社関電エネルギーソリューションについては、以下の記事で詳しくご紹介しているので、併せてご覧ください。

※参考:Kenes.「会社概要」.http://www.kenes.jp/company/profile.html ,(2024-10-27).

丸紅新電力株式会社

会社名丸紅新電力株式会社
本社所在地東京都千代田区大手町一丁目4番2号 丸紅ビル
設立2011年1月21日
供給エリア北海道電力管内・東北電力管内・東京電力管内・中部電力管内・北陸電力管内・関西電力管内・中国電力管内・四国電力管内・九州電力管内
高圧メニュー・通常供給メニュー
・再エネメニュー
コーポレートサイトhttps://denki.marubeni.co.jp/

丸紅グループは、2000年に丸紅株式会社が特別高圧向けの電力小売事業に参入したのを皮切りに、販売エリアや対応する電力契約区分を順次拡大。2015年に100%出資の子会社・丸紅新電力株式会社を設立しました。国内には太陽光発電をはじめ、風力、水力、バイオマスなど、グループで運営している発電所が多数あります。

通常メニューに加え、オフサイトCPPAサービス(再エネメニュー)を提供しています。丸紅新電力株式会社が、発電事業者から再生可能エネルギー由来の電力を買い取り、再エネ化を目指す企業に供給することで、初期投資なしで実質再生可能エネルギー100%を実現できます。RE100といった国際的イニシアチブへの対応も可能です。

※参考:丸紅新電力.「会社概要」.https://denki.marubeni.co.jp/company/about/ ,(2024-10-27).

株式会社U-POWER

会社名株式会社U-POWER
本社所在地東京都品川区上大崎三丁目1番1号 目黒セントラルスクエア
設立2021年12月1日
供給エリア要問い合わせ
高圧メニュー・GREEN10(市場連動型・ハイブリッド型・固定料金型)
・GREEN100(市場連動型・ハイブリッド型・固定料金型)※実質再エネ100%プラン
コーポレートサイトhttps://u-power.jp/

株式会社U-POWERは、株式会社U-NEXT HOLDINGSのグループ会社である株式会社USEN NETWORKSが行っていた電力小売事業を継承する目的で、2021年に設立されました。

2つある高圧向けメニューは、どちらも使用電力量に応じて非化石証書を購入する環境に配慮したプランです。環境対策としてまずCO2削減に貢献しながら電気料金を抑えたい企業には「GREEN10」、RE100に対応できる実質再エネ100%を実現したい企業には「GREEN100」が適しています。

株式会社U-POWERはカーボンニュートラルの実現に向けた「脱炭素コンサルティングサービス」も提供しているため、本格的に脱炭素経営に取り組みたい企業におすすめです。

株式会社U-POWERについては、以下の記事でも詳しくご紹介しているので、併せてご覧ください。

※参考:U-POWER.「企業情報」.https://u-power.jp/company/ ,(2022-1-31).

株式会社CDエナジーダイレクト

会社名株式会社CDエナジーダイレクト
本社所在地東京都中央区日本橋室町4-5-1 さくら室町ビル10F
設立2018年4月2日
供給エリア栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県の富士川以東(離島除く)
高圧メニュー・CD高圧電力
・ACD高圧電力
・CD高圧季節別時間帯別電力A
・CD高圧季節別時間帯別電力
・CD高圧休日平日別電力A
・CD高圧休日平日別電力
・CD高圧ベーシックプランA
・CD高圧ベーシックプラン
コーポレートサイトhttps://www.cdedirect.co.jp/

株式会社CDエナジーダイレクトは、中部電力グループの中部電力ミライズ株式会社と大阪ガス株式会社が共同出資して設立した新電力で、電気販売の他、都市ガスやエネルギーサービスの販売も行っています。

低圧電力(従量電灯のみ)であれば、電気とガスをセットで契約することで、それぞれ0.5%ずつ料金の割引を受けることができます。またエネルギー最適化のサポートも得意で、初期投資なしで省エネ・省コストを実現できるエネルギーソリューションサービスも提供しています。空調や太陽光発電、ボイラーなどの設備設計から調達・保守・運用まで一括で対応してくれるので、電気料金だけではなく燃料費を削減したい企業におすすめです。

株式会社CDエナジーダイレクトについては、以下の記事でも詳しくご紹介しているので、併せてご覧ください。

※参考:CDエナジー.「会社概要」.https://www.cdedirect.co.jp/corpo/about/ ,(2024-10-27).

九電みらいエナジー株式会社

会社名九電みらいエナジー株式会社
本社所在地福岡県福岡市中央区薬院3-2-23 KMGビル8階
設立2014年7月1日
供給エリア東京電力管内
高圧メニュー要お問い合わせ
コーポレートサイトhttps://www.q-mirai.co.jp/

九電みらいエナジー株式会社は九州電力100%出資の新電力で、小売電気事業と再生可能エネルギー発電事業を展開しています。

太陽光・風力・バイオマス・地熱・水力の主要再エネ5電源を一貫して開発・運営しているのが特長で、2024年11月時点で、38カ所の発電所を所有しています。

本社は福岡にありますが、関東エリア(東京電力管内)が供給対象エリアです。「みらいサイトビジネス」という会員ページで、毎月の請求金額や日・月・年単位の使用電力量を確認することができます。

※参考:九電みらいエナジー.「企業情報」.https://www.q-mirai.co.jp/company/outline ,(2024-10-27).

エバーグリーン・マーケティング株式会社

会社名エバーグリーン・マーケティング株式会社
本社所在地東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン14階
設立2019年3月29日
供給エリア全国(沖縄・一部離島を除く)
高圧メニュー・シンプルプラン
・完全固定料金プラン
・市場連動型プラン
・ハイブリッドプラン
・CO2フリープラン
コーポレートサイトhttps://www.egmkt.co.jp/

エバーグリーン・マーケティング株式会社は、バイオマス発電のフラッグシップカンパニーであるイーレックス株式会社と、東京電力エナジーパートナー株式会社による共同出資で設立されました。

供給される電力は100%再生可能エネルギーで発電された環境に優しい電力のみなので、コスト削減だけではなく、環境に配慮した企業として社内外へのアピールにも効果的です。各プランに非化石証書を組み合わせる「CO2フリープラン」もあり、脱炭素経営の実現をバックアップします。

エバーグリーン・マーケティング株式会社については、以下の記事でも詳しくご紹介しているので、併せてご覧ください。

※参考:EverGreen.「会社概要」.https://www.egmkt.co.jp/company/about/ ,(2024-10-27).

【特別高圧電力】電力販売量の多い新電力トップ10社

特別高圧電力の電力販売量トップ10社は以下の通りです。

順位会社名販売量
(単位:1,000kWh)
供給エリア
1株式会社エネット2,556,499全国(島しょ部を除く)
2株式会社CDエナジーダイレクト1,027,892栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県の富士川以東(離島除く)
3丸紅新電力株式会社699,747北海道電力管内・東北電力管内・東京電力管内・中部電力管内・北陸電力管内・関西電力管内・中国電力管内・四国電力管内・九州電力管内
4ゼロワットパワー株式会社509,431全国(離島を除く)
5株式会社関電エネルギーソリューション499,127東京電力パワーグリッド管内(離島を除く)
6株式会社グローバルエンジニアリング469,124北海道電力管内・東北電力管内・北陸電力管内・東京電力管内・中部電力管内・関西電力管内・中国電力管内・四国電力管内・九州電力管内・沖縄電力管内
7大阪瓦斯株式会社378,591全国(島しょ部を除く)
8サミットエナジー株式会社309,111要お問い合わせ
9九電みらいエナジー株式会社299,064東京電力管内
10東京ガス株式会社294,652全国(島しょ部を除く)

ここからは高圧電力の販売量ランキングで触れていない5社について、詳しくご紹介します。

※参考:経済産業省 資源エネルギー庁.「電力調査統計表 過去のデータ」.https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html ,(2024-10-27).

ゼロワットパワー株式会社

会社名ゼロワットパワー株式会社
本社所在地千葉県柏市若柴178番地4 柏の葉キャンパス KOIL
設立2015年3月
供給エリア全国(離島を除く)
特別高圧メニュー要お問い合わせ
コーポレートサイトhttps://zerowattpower.co.jp/

ゼロワットパワー株式会社は、小売電気事業・発電事業・アグリゲート事業を手がける新電力です。設立以来、再生可能エネルギーの専門家として、安定した再生可能エネルギーの供給・普及・拡大に尽力しています。

再生可能エネルギー由来の電気の使用割合によってCO2排出量ゼロを目指すことができ、SBTやRE100といった国際イニシアチブをはじめ、再エネ100宣言RE Actionの達成などをサポートします。バイオマス発電所と火力発電所をグループ会社で保有しているので、安定したエネルギー供給にも定評があります。

※参考:ゼロワットパワー株式会社.「企業情報」.https://zerowattpower.co.jp/company ,(2024-10-27).

株式会社グローバルエンジニアリング

会社名株式会社グローバルエンジニアリング
本社所在地福岡県福岡市東区香椎1-1-1 ニシコーリビング香椎2F
設立1991年10月
供給エリア北海道電力管内・東北電力管内・北陸電力管内・東京電力管内・中部電力管内・関西電力管内・中国電力管内・四国電力管内・九州電力管内・沖縄電力管内
特別高圧メニュー要お問い合わせ
コーポレートサイトhttps://www.g-eng.co.jp/

株式会社グローバルエンジニアリングは、小売電気事業の他、デマンドレスポンスによる電気料金の削減や、蓄電池・電気自動車・蒸気ボイラーなどを活用したエネルギー設備の最適化を提案している新電力です。

電力会社の送電線を利用した託送供給を行っており、質の高い安定した電力供給が評価されて、これまでに4,000施設以上の契約実績があります。自社発電所・電力取引所・発電事業者などの選択肢から、コストが安くなるような組み合わせで電源調達を行っているため、リーズナブルな電気料金単価を実現しているのが特長です。工場や商業施設、病院、オフィスビルなどさまざまな業種への供給実績があります。

※ 参考:Global Engineering.「会社情報」.https://www.g-eng.co.jp/#sec_fourth ,(2024-10-27).

※ 参考:Global Engineering.「グローバルエンジニアリングの小売電気事業」.https://www.g-eng.co.jp/pps/pps.html ,(2024-10-27).

大阪ガス株式会社

会社名大阪ガス株式会社
本社所在地大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号
設立1897年4月10日
供給エリア全国(島しょ部を除く)
特別高圧メニュー特別高圧電力は株式会社エネットの電力を供給するため、株式会社エネットのメニューに準じます
コーポレートサイトhttps://www.osakagas.co.jp/index.html

大阪ガス株式会社は、国内での都市ガス製造・供給・販売を中心に、発電や電気の販売、ガス配管工事、LNG販売・輸送、国外でのエネルギー開発や供給などを行っている会社です。

電力小売事業としては、一部出資している関連会社の株式会社エネットの販売代理店として、特別高圧電力および高圧電力を販売しています。2022年12月末時点で、販売代理店としての実績は11,200件です。


大阪ガス株式会社を含むDaigasグループ全体で、約203万kWの火力電源と約67万kWの再生可能エネルギー電源を有しており、電力の安定供給を実現しています。

※ 参考:大阪ガス.「会社概要」.https://www.osakagas.co.jp/company/profile/index.html ,(2024-10-27).

※ 参考:大阪ガス 業務用・産業用 お客さま向けサイト.「特別高圧・高圧電気」.https://ene.osakagas.co.jp/power/high/index.html ,(2024-10-27).

※ 参考:大阪ガス.「Daigasグループの電気の特長」.https://ene.osakagas.co.jp/power/merit.html ,(2024-10-27).

サミットエナジー株式会社

会社名サミットエナジー株式会社
本社所在地東京都千代田区内神田2-3-4 S-GATE大手町北
設立2004年4月27日
特別高圧メニュー・標準プラン
・ジオエネ電気 レギュラー
・ジオエネ電気 ライト
コーポレートサイトhttps://www.summit-energy.co.jp/

小売電気事業と発電事業の企画・開発・統括管理を行うサミットエナジー株式会社は、住友商事グループの新電力です。

自社電源の保有や内製化した需給管理オペレーションによって、安定したエネルギー供給を実現しており、小売供給先は約11,060件、電力販売量は約11億kWhにも上ります。また環境に配慮したバイオマス発電を行っており、クリーンな電力の供給に積極的に取り組んでいるのも特長です。

特別高圧電力および高圧電力を契約すると、電力の使用状況や月別の電気料金を確認できる「見える化サービス」が利用できます。30分ごとの使用電力量も分かるので、デマンドレスポンスの取り組みや省エネ対策などにも役立てられるでしょう。

※参考:サミットエナジー株式会社.「会社概要」.https://www.summit-energy.co.jp/profile/ ,(2024-10-27).

東京ガス株式会社

会社名東京ガス株式会社
本社所在地東京都港区海岸1-5-20
設立1885年10月1日
供給エリア全国(島しょ部を除く)
特別高圧メニュー特別高圧電力は株式会社エネットの電力を供給するため、株式会社エネットのメニューに準じます
コーポレートサイトhttps://www.tokyo-gas.co.jp/index.html

東京ガス株式会社は、都市ガスの製造・販売、LNG販売、電気の製造・供給・販売の他、不動産開発や海外事業なども幅広く手掛けている会社です。

東京ガス株式会社の特別高圧電力および高圧電力は、東京ガス株式会社が一部出資している関連会社の株式会社エネットから供給されます。Webサイトで東京ガス株式会社への切り替えだけで電気料金を3%削減できる試算例を紹介しているように、低価格を特長として打ち出しています。

ガスと電気をまとめて東京ガス株式会社で契約すると、法人・個人事業主専用Webサービス「my TOKYOGASビジネス」が利用でき、光熱費の管理を効率的に行うことが可能です。

※ 参考:TOKYO GAS.「会社概要・沿革」.https://www.tokyo-gas.co.jp/about/profile/index.html ,(2024-10-27).

※ 参考:TOKYO GAS.「特別高圧・高圧の電気をお使いのお客さま」.https://eee.tokyo-gas.co.jp/power/lp2/ ,(2024-10-27).

【低圧電力(動力)】電力販売量の多い新電力トップ10社

低圧電力の電力販売量トップ10社は以下の通りです。

順位会社名販売量
(単位:1,000kWh)
供給エリア
1株式会社ハルエネ844,697全国(離島を除く)
2東京ガス株式会社600,307全国(島しょ部を除く)
3大阪瓦斯株式会社396,890全国(島しょ部を除く)
4ENEOS株式会社(現ENEOS Power株式会社)318,183全国(沖縄・離島を除く)
5株式会社グリムスパワー200,917北海道エリア・東北エリア・北陸エリア・関東エリア・中部エリア・関西エリア・中国エリア・四国エリア・九州エリア
6株式会社エネット191,033全国(島しょ部を除く)
7エバーグリーン・リテイリング株式会社163,663全国(沖縄・一部離島を除く)
8ミツウロコグリーンエネルギー株式会社160,569北海道電力管内・東北電力管内・東京電力管内・中部電力管内・北陸電力管内・関西電力管内・中国電力管内・四国電力管内・九州電力管内
9株式会社CDエナジーダイレクト154,815栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県の富士川以東(離島除く)
10株式会社U-POWER 105,576要お問い合わせ

ここからは高圧・特別高圧の販売量ランキングでご紹介していない3社について、詳しくご紹介します。

※参考:経済産業省 資源エネルギー庁.「電力調査統計表 過去のデータ」.https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results_archive.html ,(2024-10-27).

株式会社ハルエネ

会社名株式会社ハルエネ
本社所在地東京都豊島区西池袋1-4-10
設立2010年6月1日
供給エリア全国(離島を除く)
低圧メニュー・スマートプラン
・シンプルプラン
・動力プラン
コーポレートサイトhttps://corporate.haluene.co.jp/

株式会社ハルエネは、法人向けの低圧・高圧サービスとして「ハルとくでんき」を提供しています。事務所・店舗・飲食店といった事業形態や電力使用状況に合わせたプランを提供しているため、ニーズにマッチした電力調達ができるでしょう。

電気とガスをセットにした「ハルとくガス」や電気とWi-Fiをセットにした「らくトク」など、まとめて契約することで料金がお得になるプランや、什器や機器の盗難・故障時にサポートを受けられるパックがセットになったプランなどもあるので、自社に合ったものがあればコストの削減につながるでしょう。電気料金やメニューは地域によって異なります。

※参考:HALUENE.「会社情報」.https://corporate.haluene.co.jp/company/ ,(2024-10-27).

株式会社グリムスパワー

会社名株式会社グリムスパワー
本社所在地東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー19階
設立2012年12月3日
供給エリア北海道エリア・東北エリア・北陸エリア・関東エリア・中部エリア・関西エリア・中国エリア・四国エリア・九州エリア
低圧メニュー・バリュープラン
・シンプルプラン
※東京電力パワーグリッド管内の場合
コーポレートサイトhttps://www.gremz-power.co.jp/

株式会社グリムスパワーは、電力小売事業と電力購入に関するコンサルティング事業を行っている会社です。

基本料金を抑えた電気料金プランで、電気料金の節減をサポートします。また株式会社グリムスパワーが蓄積したノウハウを生かして、現在の電力使用状況の見直しや効果的な電力削減方法を提案するサービスも行っています。低圧電力の場合、通常のプランに税込550円(月額)を加算すれば、非化石証書やJクレジットを活用して二酸化炭素の排出を実質ゼロにできるので、自社のニーズに合わせた電力供給を受けられるでしょう。

※参考:gremz Power.「会社概要」.https://www.gremz-power.co.jp/company ,(2024-10-27).

エバーグリーン・リテイリング株式会社

会社名エバーグリーン・リテイリング株式会社
本社所在地東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン14階
設立2020年7月1日
供給エリア全国(沖縄・一部離島を除く)
低圧メニュー要お問い合わせ
コーポレートサイトhttps://www.egmkt.co.jp/

エバーグリーン・リテイリング株式会社は、エバーグリーン・マーケティング株式会社の100%子会社で、低圧電力の小売事業を行っています。

エバーグリーン・マーケティング株式会同様、太陽光・風力・バイオマス・水力を組み合わせた100%再生可能エネルギーを供給しています。電力会社を切り替えるだけで、CO2排出量を実質ゼロにすることが可能です。カフェや理髪店、小規模オフィスなど、事業形態に合わせて環境に配慮したプランを提供しています。

またピーク時の使用電力量を抑えると、電気料金がお得になるデマンドレスポンスサービスも実施しています。

※参考:EverGreen.「会社概要」.https://www.egmkt.co.jp/company/about/ ,(2024-10-27).

自社に適した新電力を選ぶ際のポイント

多くの新電力の中から乗り換え先の新電力を選ぶには、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。ここからは、自社に適した新電力を選ぶために重視したい4つのポイントをご紹介します。

電力事業の安定性

自社に適した新電力を選ぶためには、電力事業の安定性をチェックしましょう。

いくらお得なメニューや自社に合ったオプションがある新電力でも、契約している間に事業から撤退してしまったり倒産してしまったりすると、予期せぬリスクを負う可能性がある上に、急いで別の電力会社と契約を結ばなければなりません。

新たな電力会社が決まらなかった場合、電気事業法で定められた「最終保障供給」の対象となります。最終保障供給とは、高圧もしくは特別高圧を契約している需要家を対象に、小売電気事業者の事業撤退や倒産、廃業により電力供給が受けられなくなった場合に、そのエリアを管轄する大手電力会社から一時的に電力供給を受けられる制度です。

この制度があれば、万が一契約している新電力から電力供給を受けられなくなっても電気が使えなくなるリスクはありません。しかし、最終保障供給の契約期間は原則1年以内で、利用の長期化を防ぐために大手電力会社の標準メニューよりも料金が割高に設定されています。一時的ではあるものの、電気料金の値上がりは避けられません。

また一から契約する電力会社を探す手間や電気料金の値上がりを防ぐには、電力事業が安定していて、事業撤退や倒産のリスクが少ない電力会社を選ぶことが大切です。大規模な企業グループに属している会社や電力事業以外にもさまざまな事業を展開している会社は、比較的安定した事業運営ができていると考えられるでしょう。

設備の稼働状況やニーズにあったプランが提供されているか

電力販売量が多い会社の実績を評価することも重要ですが、自社に適した新電力を選ぶには、設備の稼働状況やニーズに合ったプランが提供されているかどうかも確認しておきたいポイントです。

高圧電力や特別高圧電力のメニューは大きく分けて固定単価型と市場連動型に分類されますが、電力会社ごとに料金単価や料金の計算方法、契約内容は異なります。たとえプラン名が同じだったとしても、同一のサービスが提供されるわけではありません。

また設備の稼働状況によっても、電気料金を節約できるプランは変わってきます。24時間フル稼働なのか、昼間のみなのか、平日と土日で使用状況が異なるのかなどを踏まえて、プランを選ぶことが大切です。直近の電力使用状況を提示して見積もりを依頼し、見積もりの内容を丁寧に確認した上で慎重に選ぶようにしましょう。

再エネ化やCO2排出量削減が実現できる電力会社への切り替えを希望する場合は、再エネメニューを提供している電力会社の中から、自社のCO2排出量削減目標やニーズに合った事業者を選ぶようにしてください。

Webサイトで適切な情報開示がされているか

Webサイトで適切な情報開示が行われているかどうかも、新電力を比較する上で重要なポイントです。

経済産業省は、小売電気事業者が需要家に対して適切な情報提供を行うように、「電力の小売営業に関する指針」で望ましい行為や問題となる行為を示しています。例えば、市場連動型で電力供給を行う場合は、市場価格と連動する項目や算定方法、料金高騰のリスクなどを把握できる仕組みを整え、契約前におおよその電気料金を試算できるようにすることが望ましいとしています。

他の電力会社と比較して明らかに料金が安い場合、契約期間が他の電力会社と異なったり解約月の設定があったりするケースも多いです。また解約時に違約金が発生するケースも少なくありません。

電気料金の仕組みは複雑な部分もありますが、燃料費調整単価や市場価格と連動する項目、各料金や単価の算定方法、契約におけるリスク、解約条件や違約金の有無などをWebサイトで適切に情報開示している電力会社であれば、信頼できる可能性が高いです。契約する前にこれらの情報を確認することをおすすめします。

※参考:経済産業省.「電力の小売営業に関する指針」.https://www.meti.go.jp/press/2022/04/20220401005/20220401005-1.pdf ,(2022-04-01).

燃料費調整額を含めて今より安くなるか

自社に合った新電力を選ぶには、燃料費調整額を含めて今より安くなるかどうかも確認しておきましょう。

電力の小売自由化によって多くの新電力が設立されました。当初一部の新電力は基本料金や電力量料金を割安に設定しつつ、燃料費調整額は大手電力会社と同等の水準にしていました。しかし、燃料価格の高騰に伴い、基本料金や電力量料金は据え置きで、燃料費調整額を引き上げることで利益を確保する新電力が出てきたのです。

そのため、電気料金をシミュレーションして比較する際に基本料金と電力量料金だけで試算してしまうと、一見安くなったように見えても、ふたを開けてみたら割高になってしまったという事態も起こりかねません。電気料金のシミュレーションをする際は燃料費調整額を含めて試算した上で、今よりも安くなるかどうかを確認しましょう。

伊藤忠エネクスのTERASELでんきforBiz

伊藤忠エネクスは、1858年に創業した伊藤忠商事を中心とした伊藤忠グループの子会社で、エネルギー商社として60年以上の歴史があります。

発電から供給までワンストップで事業展開しており、2019年から電力関連事業の新ブランドとして「TERASEL(テラセル)」を開始しました。法人向けには「TERASELでんきforBiz」を提供しています。

TERASELでんきforBizの強みは、燃料の販売で構築した伊藤忠エネクスの顧客基盤や営業力を生かして、リーズナブルかつ安定した電力提供を行える点です。グループ会社全体で全国19カ所に、火力・水力・太陽光などを電源とする発電所を保有していることや、九州電力グループとアライアンス提携を行っていることから、電力会社としての安定性の高さにも定評があります。

またTERASELでんきforBizの料金プランは、オーダーメイド式です。メニューに合わせて電気の使い方を工夫するのではなく、使用電力量やニーズに合わせたプランにすることで、自社に適した電力提供を受けられます。必要な分の環境価値を調達して、実質再エネ化やCO2排出量の削減を実現することも可能です。

TERASELでんき for Biz. 法人向け電力供給サービス 詳細はこちら

まとめ

本記事では、法人向け新電力の電力販売量ランキングTOP10を電力契約区分別にご紹介しました。各新電力がさまざまなプランを提供しているので、ご紹介した内容を参考に複数の新電力を比較し、自社に合った事業者を選びましょう。乗り換え先の新電力を検討する際は電力販売量だけを比較するのではなく、事業の安定性や自社に合ったプランの有無、適切な情報開示の有無を確認した上で、燃料費調整額を含めた電気料金を試算して比較してみてください。

伊藤忠エネクスは、エネルギー総合商社として安定した電力を将来にわたって提供し続けられるよう、グループ全体でさまざまな取り組みを実施しています。また60年以上にわたって培ってきたノウハウを生かし、企業の電気料金の削減や再エネ化、脱炭素化を実現するお手伝いをしております。電気の切り替え先をお探しなら、ぜひ伊藤忠エネクスの「TERASELでんきforBiz」をご検討ください。電力の使用状況や課題、ニーズに応じて、適切なプランをご提案いたします。

TERASELでんき for Biz. 法人向け電力供給サービス 詳細はこちら 一覧へ戻る 一覧へ戻る

キーワード検索